フリーランス 源泉徴収されている時の確定申告書 書き方
フリーランスなど、個人事業でお仕事されている方が、法人のお客様から入金いただいた時、源泉徴収税額が差し引かれていることありますよね?
このとき、確定申告書の書き方は、どのようにしたら良いのでしょうか?
・仕訳と請求書
まずは、こちらが発行した請求書と、仕訳を確認してみましょう。
※仕訳は税込経理で、一例としてお考えください。
日付:1/31
(借方)売掛金 97,790円
(借方)事業主貸(又は源泉所得税)10,210円
/(貸方)売上高 108,000円
摘要:ABC株式会社 1月分
源泉徴収される率、現在では
- 100万円以下の場合 → 支払金額 × 10.21%
- 100万円を超える場合の算出方法 →(支払金額 − 100万円)× 20.42% + 102,100円
請求書を発行するこちらが側が、源泉徴収税額をかいても、かかなくても、
報酬の支払いが源泉徴収の対象になれば、支払い側が、源泉徴収して振り込みます。
集計するのに楽なので、こちらから記載しておき入金額と確認するのも良いと思います。
・確定申告書に記載する準備
フリーランス、個人事業の方、所得税の確定申告書は、事業所得の欄がある「B」をつかいますね。
申告書に記載する時に必要なデータは、
取引先ごとに
・1~12月分の源泉徴収の対象となった総売上高
・それに対する、源泉徴収税額
・取引先の社名・氏名 と住所・所在地
取引先ごとに集計が必要なのは、申告書の第2表の「所得の内訳」に記載するためです。
この枠では足りない時には、「別紙」と言う形で、一覧にだーーーと記載します。
売上金額が、1年分ちゃんと計上されているか、
源泉所得税も計上されているか、確認をされるといいですねぇ。
集計のテクニックなのですが、
独自にエクセルで管理する方法もありますし、
会計ソフトの摘要に社名を入力しておき(大文字・小文字に注意して)、ソフトの検索機能を使う方法もあります。
※この辺はちょびっとテクニックが必要ですが、、、
・源泉徴収税額を記載する
第2表の所得の内訳に記載した源泉徴収税額の合計は、「44」とかいてありますが、
申告書欄の44番 :所得税及び復興特別所得税の源泉徴収税額 へ記載します。
算出された所得税額から、税金の前払い分として控除して、納付税額を算出します。
・支払調書と金額が違う
支払調書については、交付される義務はないです。
なので、確定申告書に添付する必要もないです。
でももし受けとったら、こちらの集計と合っているか照合してみてもいいでしょうね。
で!
もしも金額が違ったら、支払調書にあわせて数字を直してしまって良いのでしょうか?
いえいえ、それはあくまでも参考数値として、こちらの計上があっているかの確認をいたしましょう。
実は、支払調書の作成、一定期間内で大量な事務作業を要求されることもあり、
支払日で作成されていることも多いです。
例:
2015年12月のお仕事については、12月末で請求書を発行します。→翌月末入金(2016年1月)
支払調書の作成についての集計期間→2016年1月から12月の支払まで
これに対する、個人事業主側の売上は、2015年12月から2016年11月までの分
個人事業主側では、むやみに支払調書にあわすのではなく、ご自身で集計したものを計上しましょう。
個人事業さんは帳簿作成の義務がありますしね、記帳をがんばりましょう!
◆◇今日のつぶやき◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
本日はバレンタインデー♪
美味しいチョコがお店に並ぶ時期、ですね!
この仕事をしていると、バレンタインデー=受付開始
ホワイトデー=いよいよ大詰めな、確定申告の時期って感じです(笑)