会社設立のメリットは? デメリットは?
追記あり:2019年4月8日/
会社を設立し起業するかた、
個人事業から会社組織に(法人なり)するかた、
理由はさまざまですが、
一方で「個人事業に戻る」方も増えています。
改めて、会社設立のメリット・デメリットを探します。
・節税のメリット
「会社作ると節税になる」 そのように思っている方は多いようです。
売上ー経費=利益
基本「利益」に対して、所得税も法人税も課税されますが、
所得税と法人税の税率の構造から、法人税が安いと言われていることと、
「利益」を給与に変えた時に、「給与所得控除額」が使える点から、
節税効果があるといわれています。
・社会保険料負担のデメリット
「節税」の「税」部分を、所得税・住民税と考えるならケースによっては節税になることも。
ただ、会社になると「社会保険」に加入しなければならず、その保険料負担が重いと実感する経営者さんが多いです。
たとえば、年間給与480万円として、12月で割ると月給与40万円
40万円の給与から天引きする社会保険料は61,028円(介護保険あり。東京、平成30年4月分~)
この保険料は個人の負担分ですので、
同額プラスちょっとの額(123,246円)を会社が支払います。
つまり、倍の金額が出金されていきます。
ひとり社長の経営ケース
自分の給与に対して、社会保険料を払い、
それに加えて、会社としても社会保険料を負担するので、
保険料の負担が重いと感じる経営者さんが多いです。
社会保険に加入してない会社さんも多かったのですが、
最近はかなり加入を強化しており、そこで法人のメリットを再確認し、
法人から個人事業へもどる事業者さんは多くなったな~という印象です。
・定額給与について
法人の役員(社長)は、事業年度の始めの方に年間の給与を決めます。
その金額を毎月支給をうけることになります。
それがいいか、悪いか(という言葉が正しいかは別で)は、経営者さんの価値観によります。
・個人事業の時は、個人のお金と事業のお金の区分がしにくいので、給与がもらえるのは嬉しい
・定額の給与がもらえるので、安定した生活を設計できる
一方で
・がんばって働いて、大きな仕事をとっても、給与が定額なのが残念
・不安定な事業なので、給与を決めるのが大変
など。。
・手数料が高い
会社組織は、信用を得られると言われています。
組織として、継続して事業を運営していくという姿勢が「責任」となって、評価されているんだと考えます。
一方で、いろんな手数料がかかります。
個人事業では無料で使えていたサービスも、法人になると有料になったり、料金が上がったりします。
確定申告書も、個人事業であればご自身で作成できていたかもしれませんが、
法人の確定申告書は、枚数も多くてちょっと複雑!?
税理士に依頼する必要があったりと、出費(経費)が増えます。
関連記事 会社を作る 決算月・事業年度の決めかた
◆◇今日のつぶやき◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
節税以外の「会社組織にする必要がある!!」という理由がないと
出費の多さに嫌気がさして休眠に・・・というモッタイナイこともありますので、
いろいろな方に聞いてから会社を作るといいです。