税務調査 何年分を準備するか 調査対象について
追記あり:2019年4月9日/
税務署では7/10に人事異動が行われ、新しい体制をスタートさせます。そこから本格的に行われるのが、税務調査の選定やその連絡です。確定申告などで忙しくなる年末の時期まで、税務調査の連絡などが集中します。
・税務署から連絡がきたら
7月から夏にかけて、税務署から「税務調査の日程を決めたいのですが・・・」と連絡が入りましたら、
異動直後の調査なので気合が入っていると感じてしまいます。
調査官は、事務年度に一定の件数をこなさないといけないので、異動するなり、成績をあげようと意気込んでいるかもしれないですよ!
さて、税務調査の連絡が入りましたら、顧問税理士がいるときには、そちらに通知するように返答しましょう。
そうでないときには、
・調査を予定している日、時間(何日間か)、場所
・税務調査の目的・理由 対象となる税目、調査対象期間
・用意しておくべき書類など
・税務調査官の名前、連絡先、所属部署、何人で調査を行うか
を聞いておきます。その時には、たんたんと、メモを取るようなかんじで、内容についてのあれやこれやは言わないようにしておきましょう。
関連記事 “税務調査の時期 なんでうちにくるの?”
・税務調査で用意するもの
上記の「調査対象期間」に合わせてその年・期の書類をそろえます。
通常は3年分(3期分)が多いでしょう。
用意するものは、会計帳簿(仕訳帳、総勘定元帳)のほかに、その記帳の元となった書類を用意します。
たとえば、棚卸表、小切手帳、手形帳、注文書、契約書、領収書、請求書、見積書などです。ほかには通帳も必要になります。
最近はネットバンキングを利用されていることも多いかと思うので、プリントアウトしておくなどの用意が必要です。
また、人事関係ということでは、雇用契約書、タイムカード、社会保険関係、扶養控除等申告書なども。
役員報酬の決定がわかるように、会社の役員会議事録、総会議事録などもすぐに出るように、整備しておきます。
不動産賃貸契約書、保険証書なども保管してますよね?
これらは税務調査時に確認はしますが、日々の整理で楽になるものなので「調査があった時のために」ということで書類の整理は習慣になるといいですね。
・映画「マルサの女」のように、突然たくさんの人がくるの?
マルサという言葉は映画で有名になりましたが、査察部からの調査は悪質で多額な脱税をした方へ行われるものなので、普通の方には無縁の話です(そうでありますように)
ただ、マルサ以外にも「資料調査課」という組織からの調査はヤバイです(笑) あまり知られていないようですが、軍隊のような方々が、マルサが扱わないような案件を、脱税の最後の砦として扱っています。
税務署の調査官は、ITに詳しくない方が多いイメージがあるようですが、
最近は、対象者のSNS、、フェイスブック、ブログなどはチェックして調査対象の選定に使っています。
インターネットの自動巡回ソフトを使って監視なんてことも行われていますよ!
あ、もちろんこちらは、悪質な方へのものなので、一般の納税者には関係ないです~~♪
こちらの本には銀行調査について書いてもありました。
銀行さんも、大切なお客様のデータを見せたくないという姿勢なのでしょうけど、国税庁と全国銀行協会には紳士協定があり、銀行調査証をみせると調べることができます。ただ、国税側は不正を調べたいので、いろいろ検索をかけたいところですが、履歴ものこるようになっているし、対象人物のみ見れることになっています。・・・とのこと。
この「対象人物」というものですが、同姓同名さんはすべて検索でみれちゃいますwww
税務調査は、不正をしていなければ「怖い」ものではないのですが、やはり連絡がはいると嫌なものだと思います。どの経営者さんも、お忙しいですし「うちには連絡がきませんように(笑)」と思っていますよね。
関連記事 領収書整理 税務調査を意識した注意点
税務調査の連絡が入りましたら、当事務所では 事前準備をしてから受けます。
書類のチェックや想定される質問などへの回答方法など、、、
一般的なことですが、初めての経営者さんは不安でしょうから、事前打合せはするようにしています。
◆◇今日のつぶやき◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
先日、税務調査士の講座で、「模擬調査」を見てきました。こちらは、事前準備のようなものではなく、配役を決めて台本にしたがって進めるものです。2回目でしたが勉強になりました。