【税務調査】給与関連の資料準備 調査官の着目点
追記あり:2019年4月9日/
税務調査が増える時期に入ってまいりました。
税務調査のお知らせがあると、事前に資料の確認を行います。
その中で、給与関連について税務調査のポイント、資料の確認について書いてみます。
・調査官の着目ポイント
税務調査で「給与」としてチェックされるポイントは
- 架空人件費がないか
- 源泉徴収がちゃんと行われているか
- 役員賞与になるもの
- 役員報酬が適正かどうか
などです。
・具体的な例
・架空人件費
架空人件費とは、「実際に働いていないのに給与が払われていること」です。
変な例ですが、愛人にお手当を支払うのを経費にしているようなものです。
給与台帳といいますか、毎月給与を支払う時に使うデータと、振込名・金額を確認したり
従業員のタイムカード、履歴書、従業員名簿などで実在確認をします。
・源泉徴収が適正か
源泉徴収が適正かどうかの確認は、
一番基本的なところでは、「給与所得者の扶養控除等申告書」の提出がない人への給与は
「乙」欄という高い税率になります。
「給与所得者の扶養控除等申告書」が人数分揃っているか、不安であばれ事前確認を!
特にアルバイトが多い業種、従業員の出入りが多い業種などは念入りに確認されるといいです。
一方、通勤経路と支給している通勤費が一致しているか、
車で通勤しているのを認めているのに、定期代を支給していないか・・・など
源泉徴収にかかわるところは、日々チェック機能があるといいです。
・確認すべき資料
税務調査の前には、給与関連の資料も確認しましょう。
- 源泉徴収簿
- 年末調整関係(給与所得者の扶養控除等申告書など
- 賃金台帳
- 役員報酬決定の議事録
- 従業員名簿、組織図
- 給与規定 など
税務調査だから、書類を揃える!のではなく、
税務調査があるから、再度書類を確認する!
位がいいですね。
税務調査のために書類を用意しておく日々も「違う」と思いつつも
法律で決められている書類の保管は、管理しておきましょう。
◆◇今日のつぶやき◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
うちの事務所では、年末ではなく夏に大掃除をいたします。
まずは業界雑誌の整理からです。